子育てセミナー「子育ては真剣勝負!だからおもしろい!」

ナギカラの菅原です。

11月29日に奈義町文化センターにて子育てセミナー「子育ては真剣勝負!だからおもしろい!」が開催されました。講師は、白梅学園大学学長・東京大学名誉教授の汐見稔幸先生。今回の子育てセミナーは、子育てサポート「スマイル」のお母さん方が企画・運営をしており、客席にも子連れのお母さんたちが大勢いらっしゃっています。ナギカラの寺坂さんは働かれているお母さんたちを見て「みなさんいつもよりおしゃれして輝いています!」と感動していました。

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まずは、子育てサポート「スマイル」の有宗さん、こども長寿課の熊谷さんのご挨拶。そして、汐見先生のご登場です。

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汐見先生は自身の育児体験を振り返ってこうおっしゃられます。「父親として育児を普通の女性がやるのと同じようにやりました。それは単にしたかったから。しかし、そのために仕事との両立はうまくできませんでした」。 あるとき、汐見先生は「俺は育児で時間を損しただろうか」と自分に問いかけました。しかし、損したという気持ちはみじんもなく、むしろ得をしたという気持ちになったそうです。「子どもがそれぞれに人間として育っていくのにつきあえる。こんなにうれしいことはない」。 ぼくも5歳の子どもがいるので、この言葉には元気をもらいました。自分の人生にとって何が得で、何が損なのか。子どもと遊んだり、世話をしたりすることで、自分のしたいことができなくなってしまうことも多いです。しかし、自分の人生を振り返ったときに、子どもたちとかくれんぼをしてテーブルの下に一緒に隠れているときのドキドキワクワク、そういった子どもと過ごした時間がいつまでも輝きつづけるのかもしれません。

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自由な子ども。

みなさん、ピグマニオン効果をご存じでしょうか? ピグマニオン効果とは、アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された、「人間は期待された通りの成果を出す傾向がある」という主張です。たとえば、教師が「子どもたちの成績は向上する」と期待を込めて接すると、子どもたちは期待されていることを意識して実際に成績が向上するというものです。 汐見先生は、ピグマニオン効果を紹介したあとに、親が子どもを「善くみる」ことの大切さを説きます。何をするのにも時間のかかる子には「なんでもきっちりしないと気が済まない子」、すぐカッとなる子には「世の中で最も早く反応するかもしれない子」。そのように子どもの性格をポジティブに捉えることができると、その子のいいところが自然と出てくるというのです。 ぼくはその話を聞いて反省するところがあったので、さっそく家に帰って「善くみる」を実践しようと思いました(笑)。

「親は子どものコーチ役」。圧倒的な遊び不足の時代に求められる学力や、子どものほめ方・しかり方のルールなど、汐見先生は親が知っておきたいことを静かな口調でお話してくださいました。

子育て中のお母さんお父さんにとって大きなエールとなったのではないでしょうか。子どもたちのために奈義町に「ほんものの文化」を耕していきましょう!

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