柿地区・久常地区で「老いと演劇のワークショップ」を開催しました!

ナギカラの菅原です。奈義で働き始めて3か月、これまで和気から通勤していましたが、いよいよ10月下旬から奈義町で生活することになりました。

11月5日午前中に柿地区と久常地区で演劇ワークショップをさせていただきました。柿地区ではふれあい人権懇談会の時間に、久常地区では防災訓練後の時間に。 地域のみなさんに演劇ワークショップを体験していただくわけですが、「なにやらされるんだろう……」という不安が伝わってきます。日本でふつうに生きてきて演劇をする機会ってなかなかないですよね。

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今回の演劇ワークショップのテーマは「認知症」。ぼくが介護現場や教育現場などで実践している演劇と介護を融合したワークショップです。地域のみなさんにとって、演劇は身近ではないかもしれませんが、介護は身近な問題なのではないでしょうか。

ワークショップでは、演劇経験のない方々に「認知症の人」役や「介護者」役を交互に演じていただきます。みなさんから笑い声とともに「劇団作れるんじゃないか」という声が上がったように、奈義にたくさんの「名優」がいらっしゃることが判明しました(笑)。普段の自分とは別の立場の自分を演じて楽しみながら、認知症の人との関わり方を考えていただけたのではないでしょうか。

ぼくは「老いと演劇」OiBokkeShiという劇団を主宰しています。これまで劇団の活動を通じて、「演劇」と「介護」という異なる領域を結びつけて、普段の生活では出会うはずのない人たちが出会い、ともに豊かな時間を過ごせる場を作ってきました。奈義町は芸術文化を大切にしてきた町です。これから奈義町で、お年寄りから子どもまで、障がいあるなしに関わらず、楽しみながら支え合える場をデザインしていきたいと思います。