奈義町活躍トライアルデイズ「ケアを耕せ!」開催しました!

ナギカラの菅原です。

2月20日・21日に奈義町活躍トライアルデイズ「ケアを耕せ!」を開催しました。「ケアを耕せ!」の対象者は、「介護の仕事に関心のある人」「アートに関心のある人」「田舎暮らしに関心のある人」。東京、愛知、香川など全国各地から介護関係者、演出家、地域おこし関係者など12名の方にご参加いただきました。

最初のプログラムは、演劇ワークショップ「老いと演劇~認知症の人と“いまここ”を楽しむ~」。

奈義町では、現代美術館や横仙歌舞伎など上質で洗練された「アート」に恵まれていることから、「アートの力」をまちづくりの中核として捉えさまざまな取り組みをしています。参加者のみなさんには、演劇体験を通じて認知症の人との関わり方を考えるワークショップを体験していただきました。

ワークショップ後は、19時から奈義町保健相談センターにて三好春樹さんの講演会「介護のススメ! 希望と創造の老人ケア入門」。

三好さんは、介護現場から絶大な支持を得ている介護分野の第一人者です。この講演会は、「ケアを耕せ!」参加者だけでなく、奈義町民、奈義町近隣の介護関係者にも開かれており、90名以上の方にご来場いただきました。三好さんのユーモアを交えた語り口に引き込まれて、あっという間の2時間でした。

翌日は奈義町生活支援コーディネーターの植月さんによる奈義の福祉説明会「奈義町でケアを耕そう!」。

奈義町の保健師として30年以上働かれてきた植月さんに「住み慣れた地域で最期まで安心して暮らせる町」を目指す奈義町の取り組みをレクチャーしていただきました。ぜひ奈義町で一緒に地域の課題をクリエイティブに解決していきましょう!

その後、奈義町のシンボルである現代美術館を鑑賞。昨日の講演会で三好さんは「介護をしていると人は哲学者になる」と仰っていましたが、介護哲学者のみなさんは美術館に大興奮。日々「老い」「ボケ」「死」という不条理と向き合う介護関係者は現代美術館で何を感じたのでしょうか。

いま、やせ細っている介護現場が全国あちこちにあります。人手不足によって介護現場が効率化することは仕方がありませんが、過剰な効率化によって失ってしまうものが沢山あります。他人には「無駄」と思われるけど、その人にとって「生きがい」となるもの。芸術文化に触れることで得られる創造力と想像力で、介護現場を豊かなものにすることができたらと思います。

芸術文化を大切にしてきた奈義町でケアを耕そう。

ご参加してくださったみなさん、また奈義でお会いできる日を楽しみにしております!