中学1年生を対象にコミュニケーション教育が行われました!

7月10日に奈義中学校にてコミュニケーション教育が実施されました。講師は、演出家のわたなべなおこさん。わたなべさんは、先週の小学6年生を対象にしたコミュニケーション教育で講師をしてくださった田野さんと共に、全国の小・中・高校等でワークショップの企画・運営・実施を手掛けるNPO、PAVLICに所属されています。本日は授業のために東京から来てくださいました。

体育館に集合した中学1年生。彼らは、去年平田オリザさんの授業を受けており、コミュニケーション教育はすでに体験済みです。前回は、台本を使ったプログラムでしたが、今回は身体を使った遊びからはじまります。

まず、ジャンケンゲーム。

ルールは簡単。みんなで歩き回って会った人とジャンケンをして、トータルで5回勝ったら抜けられます。5回勝つまでジャンケンを繰り返さなければなりません。

「よーいスタート!」の号令で始まると、場が一瞬にして活気にあふれます。5分ほど経つと、徐々に5回勝って座る人が出てきます。ほとんどの人が座って、4人が残ったところで、わたなべさんが止めます。

「これから4人で最終決戦です。ジャンケンに勝ったら抜けられます」

みんなが注目する中の最終決戦です。

「最初はグー、ジャンケンホイ!」

3人が勝って、1人が負け。

最後まで負けてしまった生徒。わたなべさんが彼の背中に手をあて、「彼が最後までがんばって、たくさんジャンケンをしたオンリーワンです」と言うと、周りの生徒から拍手が沸き起こりました。

 

その後、いくつか身体を使ったコミュニケーションゲームをし、生徒は身も心もだいぶほぐれた様子です。普段教室ではあまり喋らないクラスメイトともコミュニケーションゲームを通じて交流が出来て、新鮮な気持ちだったのではないでしょうか。

いよいよ、本日のワークショップのメインとなるジェスチャーゲームです。

まず、8人1組のグループに分かれて、それぞれのグループにお題が渡されます。お題は「相撲」「花見」「バレンタインデー」など。身体の動きだけを使ってそのシチュエーションを表現していきます。発表はクイズ形式にして、見ている側がだんだんそのシチュエーションがわかるように工夫します。

例えば「相撲」であれば、最初は懸賞幕のシーンから入り、見ている側に「なんだろう?」と思わせておいて、最後に立ち合いのシーンに入る、といったように。

 

ジェスチャーゲームの集団創作がはじまると、グループごとに体育館のあちこちで練習がはじまります。とても賑わっています。グループ内で意見を出し合って、実際に演じ合います。

最後に発表。

どのグループも表現力豊かに「花見」「雪合戦」「バレンタインデー」などのお題をジェスチャーで発表してくれました。笑いあり、感心する小技あり。創意工夫に満ちた発表をする中学1年生に感服です。

最後に、わたなべさんより「グループワークで、みんなが『あれをしよう!』『これもしよう!』とアイディアを出し合って、何回も繰り返し練習をしていたのがとてもよかったです。グループワークを見ていて、みんなの人との向き合い方がとてもいいなと思いました」とコメントがありました。最後はみんなで一本締め。

授業後、生徒から「またやりたい」「次はもっと長い芝居を作りたい」との感想がありました。次回のコミュニケーション教育は2学期です。みなさんお楽しみに~。

(菅原)