中学1年生のコミュニケーション教育授業~課題は小学生と共通している

黒瀬です。

2月19日の5・6時間目、中学校1年生のコミュニケーション教育の授業を、平田オリザさんを講師に迎えて行いました。各学期に1回、計3回の授業の最終回です。

「対話劇を作ろう」というテーマで、中1は2クラスありますが、クラス男女混合で5,6人のグループを作り、各グループごとに分かれて、セリフを作るところから劇を創っていきます。

傍から見ていると、最初はあーだこーだ言っているだけに見えるのですが、徐々にスイッチが入っていくようで、意見交換が盛り上がってくると、段々と立ち上がり、動作を含めて表現し始めます。

年度初めに小学校の先生を対象とした研修で平田さんがお話しされた、①仲間を集める ②役割を決める ③練習する という大きな流れに沿っていますが、②役割を決める、のところが、ゼロベースで作っていくところから始まるのは、さすが中1対象。グレードが上がった、ということでしょうか。

しかしこの後、先日の小学校での授業と同様の現象がありました。
創作中はとても熱中して、その場全体がとても素晴らしく盛り上がっているように見えるし、感じてもいるのですが、発表となると、クールダウンしてしまうのです。

講師の先生方からは、見る姿勢についての指摘もありました。

あれだけ集中して取り組んでいる創作なのに、発表を見る、となるとなぜこのようにクールダウンしてしまうのでしょうか?しかも小学生と同様に。

小中学校に共通する、来年度、解決へ向けて取り組むべき大きな課題が、ここにあるのではないか、というのが講師の先生方の共通した見解です。授業、特に創作についてはとても熱心に取り組む子どもたちなので、このような取り組むべき課題が見えてきたことは、来年度への大きな成果だと考えています。