「〇〇したい!」「△△しなさい !」演劇

11月18日にぽっかぽか演劇ラボを開催しました。
まずは、みんなで輪になってインプロ(即興演劇)のゲーム「なにしてるの?」から。このゲームは、一人が前に出て、例えば「野球の素振り」のジェスチャーをします。次の順番の人が、その素振りをしている人に「なにしてるの?」と聞き、素振りをしている人はいま自分が行っている行為とは異なる答えを言います。
たとえば、「犬の散歩しているの」。
すると、素振りをしていた人は輪に戻り、今度は「なにしているの?」と聞いた人が前に出て、犬の散歩のジェスチャーを始めます。
そして、また次の順番の人が「なにしているの?」と聞く、この繰り返しです。
人によってはなかなか「〇〇しているの」の「〇〇」が出てこなくて、悩んでしまう場面もありましたが、繰り返していくうちにだんだん慣れて面白い答えが出てきました。「不良をしているの」「座禅を組んでるの」など。

頭も身体もほぐれてきたら、次はメインコンテンツ。
まず、参加者に紙を配り、そこに台詞を書いてもらいます。台詞は「〇〇したい」と「△△しなさい」の2種類。「〇〇」には自分が好きなこと、「△△」には自分が嫌いなことを自由に書いていきます。
たとえば、「〇〇したい」は「ゲームをしたい」「お菓子を食べたい」など。「△△しなさい」は「勉強をしなさい」「料理を作りなさい」など。それぞれ思いつく限り書いてもらいます。
そのあと、それらの台詞を元に二人芝居を作っていきます。
出演する人には、自分が書いた台詞の中からそれぞれ「〇〇したい」「△△しなさい」を一つずつ選んでもらいます。

以下、「百万円ほしい」と「掃除をしなさい」の演劇。

A「ほら、寝っ転がってないで、掃除をしなさい」
B「百万円ほしい」
A「はぁ。何言ってんの、働きもしないで百万円ほしいなんて」
B「百万円ほしい」
A「そんな夢見てないで、掃除をしなさい。こんなに散らかって」
B「車のトランクに百万円ある」
A「えー、うそ。そんなわけないでしょ」
B「ある」
A「……じゃあ、見てこようか。車のトランク見て、百万円あったとしても、なかったとしても、とにかく、それしたら、掃除してくれる?」
B「……うん。百万円あるから」

といった感じです。
演じてみて、こういったシチュエーションは日常生活でもよくあるようで、それぞれの演技が真に迫っていました。
立場の違いによって感じる気持ちは異なります。どうにかして掃除をしてもらいたい気持ち、それよりも百万円がほしい気持ち。演じることによってそれぞれの気持ちを疑似体験していきます。
気持ちは違うけれども、それぞれがお互いの気持ちを察し、歩み寄る方法はあるだろうか。二人芝居をした後に、みんなで意見を交わしました。

演劇を通じて、さまざまな個性を認め合い、表現していく喜びを分かち合う、ぽっかぽか演劇ラボ。月一回のワークショップを続けていくうちに、参加者それぞれの個性が輝き出し、あたたかい一体感が生まれるようになってきました。

(菅原)