創造を産み出す化学反応

12月9日(日)に奈義町文化センターで、「らくでん式インプロ Have fun!英語って楽しんじゃけん(^^)」を行いました。
参加者は小学生2名、中学生17名、高校生・大学生各1名、社会人9名と、総勢30名の参加でした。
プログラム開発および全体のファシリテーションは特定非営利活動法人楽しく伝える・キャリアをつくるネットワーク(楽伝)さんがしてくださり、昨年度2回実施したのに引き続き、今年度も2回行うなかでの、第1回目でした。

昨年度の実施を踏まえて、今回の実施の特徴は三つあげられます。

ひとつめは、参加対象者を明確に絞ったことです。
昨年度は少しでも多くの方に、英語を使うことの楽しさを味わってほしい、という目的でスタートしました。ですから、興味関心があれば、どなたでも参加していただくことができるようなプログラムで行いました。おかげで1回目は30人、2回目は70人を超える参加者数で、就学前児童から70歳を超える方々までと、老若男女を問わす、大勢が集まる大盛会となりました。
今年度は、体験する英語のクオリティをあげて、英語に親しむだけでなく、活用能力を高めるきっかけの時間にしようと、地元の方々とらくでんさんとでの話し合いの中で決めていきました。話し合った結果、英語への興味関心を持ち、中学校2年生程度のレベルをしっかりと行うことができる方を対象として、人数も定員20名としました。

ふたつめは、プログラムの内容は、地元で英語を指導している方々とらくでんさんとで協議して作り上げたことです。
昨年度実施したことから、これから奈義へ根付き、発展展開するためには、どのような内容にしたら良いのだろうか?と協議を重ねていきました。そのため、奈義の子どもたちにとっては、英語力アップのために今必要なものにしよう、奈義の大人にとっては、外国人が訪れて来ても、気負わず話かけられるように、また話しかけられても平気で対応できるように、ということを意図してプログラムを作ってきてもらいました。

みっつめは、プログラムの実施に当たり、地元の地域の方が、ファシリテーターを務めたことです。
作り上げられたプログラムの全体の進行はらくでんさんのファシリテーターがしてくださいましたが、特に身体を動かしながら大きい声を出して、いつの間にか英語の発音や構造のトレーニングになっている前半のワークショップ部分は、奈義の方々数名がファシリテートしての進行となりました。
全体を三つのグループに分け、それぞれに奈義の方がファシリテートをして、各グループでの活動を盛り上げていってくださいました。中には、御自身がまずはやり方を示してから、どんどん参加者にもファシリを体験させて楽しめるような構成で進める方もいらっしゃり、一気に楽しく充実した雰囲気になりました。

終了後はファシリテーターを務めてくださった方々とらくでんさんとで、今回の反省や次回の内容や、そこへ向けての取り組みについて、活発な協議を行いました。
その結果、次回は3月24日(日)10:00~12:00の開催で、ファシリテーターだけでなく、ファシリテーターを支える「サポーター」を地元の方々から募り、サポーターを含めての、事前協議や演習も行って、さらに活発に、そして英語の活用レベルもあげていき、さらに地元地域への英語とか国際交流というものへの理解や楽しみを深め広げていこう!ということになりました。

昨年度もそうでしたが、事前に協議を重ねることによって、らくでんさんが全国で積み重ねてきた知見と、地元の地域住民として奈義にとっての大切なものや必要なものとがコラボレーションし、アイデアが続々と創造され、新しい実践に挑戦していく地元の地域の人が着実に増えていくのが、素敵な化学反応に見えます。まさしく「英語って楽しんじゃけん」という奈義オリジナルのプログラムとその進行が形作られていっています。英語活用力や国際交流の礎となるだけでない、「らくでん式英語インプロ Have fun!英語って楽しんじゃけん(^^)」の魅力を改めて感じました。

(黒瀬)